
最近、「超小型EV」という言葉を耳にする機会が増えています。
「EV(電気自動車)の小さいバージョン?」と思う方もいるかもしれませんが、実際には軽自動車よりもさらにコンパクトで、電気を使って走るエコな乗り物です。
特に、車を持たない人や短距離の移動が多い人にとって、超小型EVは新しい移動手段として注目されています。
自転車では物足りないけれど、車を持つのは大変…そんな人にぴったりの選択肢です。
この記事では、超小型EVの特徴や購入できるモデル、地方での活用法まで詳しく解説していきます。
- 超小型EVとは? 普通の車や自転車との違いを解説
- 超小型EVの種類と特徴 どんなモデルがあるのか?
- 日本で購入できる超小型EV 価格やスペックを比較
超小型EVとは?普通の車や自転車とどう違うのか

超小型EVの定義
超小型EVとは、国土交通省が定める「1〜2人乗りの小型電動車両」です。
特徴として、コンパクトなサイズ・低速走行・電動駆動の3つが挙げられます。
車(軽自動車)や電動アシスト自転車と比較すると、以下のような違いがあります。
超小型EVと他の乗り物の違い
超小型EV | 軽自動車 | 電動アシスト自転車 | |
---|---|---|---|
乗車人数 | 1~2人 | 4人 | 1人(子乗せタイプは最大3人) |
最高速度 | 45~60km/h | 100km/h以上 | 25km/h以下 |
燃料 | 電気 | ガソリン・電気 | 人力+電気アシスト |
車検の必要性 | 一部必要 | 必須 | 不要 |
主な用途 | 近距離移動・街乗り | 長距離移動・高速道路走行 | 近距離移動・子ども送迎・買い物 |
購入価格 | 80万〜150万円 | 100万〜250万円 | 10万〜30万円 |

自転車と車の中間に位置する超小型EVは、ちょっとした移動に最適ですが、高速道路が走れない点には注意。購入前に自分の移動範囲をしっかり確認するのがおすすめです!
超小型EVの種類と特徴

超小型EVには、「ミニカー」「超小型モビリティ(型式指定車)」「超小型モビリティ(認定車)」の3つのタイプがあります。
① ミニカー(第一種原動機付自転車
- 最高速度:60km/h
- 乗車定員:1人車検:不要(維持費が安い)
- 運転免許:普通免許(AT限定可)でOK
- 例:トヨタ「コムス」
② 超小型モビリティ(型式指定車)
- 最高速度:60km/h
- 乗車定員:2人
- 車検:必要(軽自動車扱い)
- 運転免許:普通免許が必要
- 例:出光タジマEV「ideta」
③ 超小型モビリティ(認定車)
- 最高速度:45km/h以下
- 乗車定員:2人
- 車検:必要(軽自動車扱い)
- 運転免許:普通免許が必要
- 例:タジマ「ジャイアン」

車検の有無や最高速度の違いをしっかりチェックして選ぶことが大切! 軽自動車より維持費が安いミニカーは、都市部や地方の短距離移動に最適ですね。
日本で買える超小型EV一覧(2025年最新版)
日本国内で購入できる超小型EVはまだ少ないですが、近年、選択肢が増えてきています。
ここでは、2025年時点で市販または販売予定の超小型EVを、1人乗り・2人乗り・4人乗りに分けて紹介します。
1人乗りの超小型EV
超小型EVの中でも、最もコンパクトな1人乗りモデルは、個人の移動や宅配業務向けに作られています。
狭い道でも小回りが利き、都市部や地方のちょっとした移動に最適です。
トヨタ「コムス」

出典:トヨタ車体「COMS」
価格 | 約80万円~ |
航続距離 | 57km |
最高速度 | 60km/h |
充電時間 | 約6時間 |
特徴
- 買い物や通勤向けの「P・COM」と、宅配業務向けの「B・COM」の2種類を展開
- 家庭用100Vコンセントで充電可能

個人のちょっとした移動に最適な1台。特に狭い道や駐車スペースの少ないエリアでは使いやすいです!
アップル「e-Apple」

出典:アップルオートネットワーク株式会社「e-Apple」
価格 | 約90万円~ |
航続距離 | 120km |
最高速度 | 55km/h |
充電時間 | 鉛バッテリー:6 ~ 8 時間/100V 使用 リチウムイオンバッテリー:4 ~ 6 時間/100V 使用 |
特徴
- 1人乗りながら、荷物スペースを確保
- 鉛バッテリーとリチウムイオンバッテリーの2種類を選択可能

荷物スペースが広く、買い物にも便利!バッテリーの種類を選べるのもポイントですね。
KGモーターズ「ミニマムモビリティ」

出典:KGモーターズ「ミニマムモビリティ」
価格 | 約100万円(予定) |
航続距離 | 100km |
最高速度 | 60km/h |
充電時間 | 約5時間 |
特徴
- レトロなデザインと最新のソフトウェア技術を融合
- 家庭用100Vコンセントで充電可能

レトロな見た目が魅力的!個性を大事にしたい人にピッタリの超小型EVです。
2人乗りの超小型EV
1人乗りよりも実用性が高く、家族や友人と一緒に移動できる2人乗りモデル。
少し遠出をしたい人や、日常の移動手段としても適しています。
トヨタ「C+pod」

出典:トヨタ「C+pod」
価格 | 約166万5000円~ |
航続距離 | 150km |
最高速度 | 60km/h |
充電時間 | 約5時間 |
特徴
- エネルギー効率の高い2人乗りEV
- エアバッグや歩行者傷害軽減ボディを搭載し、安全性も向上

150kmの航続距離は、日常使いには十分! 軽自動車の代わりとしても検討しやすいですね。
4人乗りの超小型EV
超小型EVの中でも最も実用性が高い4人乗りモデル。
家族での移動やシェアカー向けとして開発されています。
出光タジマEV「ideta」

出典:出光タジマEV「ideta試作車」
価格 | 未公表 |
航続距離 | 100km(予定) |
最高速度 | 60km/h以下 |
充電時間 | 8時間 |
特徴
- カーシェアリングやサブスク向けにも開発中
- 出光興産とタジマモーターが共同開発

家庭用というよりは、シェアカーや業務用で活躍しそうなモデルですね!
GLM「MiMoS」

出典:GLM「MiMoS」
価格 | 213万4000円 |
航続距離 | 131km |
最高速度 | 100km/h |
充電時間 | 約6時間 |
特徴
- 軽自動車規格に適合し、高速道路も走行可能
- 事業体や行政向けの販売がメイン

4人乗りで高速道路OKなので、より普通の車に近い超小型EVです!
まとめ
山形のような地方では、短距離の移動がメインなので1人乗りや2人乗りの超小型EVが使いやすそうですね!
ただし、冬場の航続距離の低下や、充電インフラの状況も考慮して選ぶのがポイントです。