
東京から山形に引っ越して、まず戸惑ったのが「バスの乗り方」でした。
東京では、前から乗ってその場で運賃を支払う「一律・前払い」スタイル。ところが山形では「後ろから乗って、降りるときに支払う」というシステム。しかも、整理券を取る必要があったりと、初めての方にはちょっとハードルが高く感じるかもしれません。
この記事では、そんな“バス初心者”の私が実際に山形で経験したあれこれを交えながら、車がなくても安心して移動できるバスの乗り方を、わかりやすくご紹介します。
- 東京と山形のバスルールの違い
- 山形で使えるICカード事情と「cherica」について
- 初心者でも迷わないバスの乗り方ステップ
はじめに|バスに乗れない東京出身ママの戸惑い

山形に引っ越してきて最初に戸惑ったのが「バスの乗り方」でした。
東京では駅が充実していて、移動といえば電車中心。バスも前乗り後ろ降りで、SUICAを「ピッ」とするだけのシンプルな仕組みでした。
でも、山形に来てみたら、後ろ乗り・前降り、整理券が必要なケースもある、ICカードの種類も違う…。初めてのときはドキドキしながら乗車して、降りるタイミングで整理券を取っていなかったことに気づき、焦って運転手さんに事情を説明しました。
そして、娘の通学定期券を作ろうとしたとき、「SUICAでは作れません。山交バスではcherica(チェリカ)をご利用ください」と案内されてさらにびっくり。まさかICカードに地域限定のルールがあるなんて、東京では考えたこともありませんでした。
このガイドでは、そんな私が山形で実際に経験した「バスに関する戸惑い」とその「乗り越え方」を、初心者でも迷わないように、わかりやすくまとめました。

特に、車を持たないご家、子育て中のママ・パパ、バスに慣れていない都市出身者の方にとって、少しでも役立てばうれしいです!
山形のバスの基本|SUICAもOKだけど“cherica”って?

山形では、バスの支払い方法として以下の手段が利用できます。
山形では、全国相互利用のICカード(SUICA、PASMOなど)も使えます。バスの乗り降りで「ピッ」とタッチすれば運賃が引かれるので、東京などと同じ感覚で利用できます。
ただし、定期券を作るときは注意が必要。
少なくとも私が体験した山交バスでは、通学定期券の発行には専用ICカード「cherica(チェリカ)」が必須でした。SUICAでの定期券発行はできず、窓口で改めてカードを作成しました。
chericaは山交バスが発行するICカードで、プリペイド式としても使えます。全国共通のカードと同じように使えますが、主に山形県内でのバス利用に特化しています。

つまり、乗るだけならSUICAもOK、でも定期券にはchericaが必要な場合がある。利用目的によってカードを使い分けるのがポイントです。
東京との違い比較|バスルールの違いでこんなに混乱

東京でのバス利用は「前乗り・後ろ降り・SUICAでピッ」が当たり前でしたよね。でも、山形ではその感覚がまったく通用せず、初めて乗ったときは本当に戸惑いました。
まず、乗車は後ろ・降車は前。そして整理券を取る必要があるバスも多いんです。私はそれを知らずに整理券を取らずに乗車し、降りるときに「えっ…いくら払えばいいの?」とパニックになったことがあります。ICカード利用なら整理券不要ですが、現金払いの方は絶対に整理券をお忘れなく!
また、降車ボタンが意外と早めに押されるのも驚きでした。東京では目的地の直前で押すのが普通でしたが、山形では「ちょっと早め」がスタンダード。早く押しておかないと運転手さんがスルーしかけた…なんて経験もありました。
東京 vs 山形のバスルール
項目 | 東京(23区) | 山形 |
---|---|---|
乗車方法 | 前乗り・後払いが多い | 後乗り・前払いが主流 |
支払い方法 | SUICAなどICが一般的 | ICも可だが、cherica |
整理券 | 不要(ICに記録される) | 現金払いは整理券が必要 |
定期券 | SUICA・PASMOでOK | 山交バスはcherica限定 |

降りるときに「ありがとうございました」と声をかける文化も違いの一つ。東京では無言で降りる人が多いけれど、山形では運転手さんとのやりとりがちょっと温かくて、私はすごく好きになりました。
山交バスってどんな会社?

山形市周辺を走っている路線バスの多くは、「山交バス(やまこうバス)」が運行しています。赤と白のツートンカラーが目印で、山形駅前や大学、住宅地を結んで市民の足として活躍中です。
山交バスの特徴は、地方ならではのゆったりした運行スタイル。時刻通りというより、「少し早めに来ることもあるから余裕をもって」が基本。朝の通学・通勤時間帯は本数も多めですが、日中は1時間に1本程度という路線も。
また、cherica(チェリカ)に対応しているのは山交バスだけではありませんが、定期券の購入に関してはチェリカ限定だったという私の体験もありました。窓口は山交バスターミナルや主要バス停にありますが、混雑しているときもあるので、時間には余裕をもって行くのが◎。

地域密着のサービスで、「わからないことがあっても聞けば丁寧に教えてくれる」という印象。運転手さんも優しい方が多く、慣れてくると本当に安心して使えるバス会社です。
実践編①|バスに乗る前にやっておくこと

バスに乗る前に、ちょっとした準備をしておくだけで安心感がまるで違います。特に初めての路線や初めての土地での移動なら、なおさら。以下のポイントを押さえておきましょう。
実践編②|実際の乗車ステップ(乗車〜降車まで)

実際に乗ってみると、東京との流れの違いに最初はびっくり。でも慣れれば快適です!
以下のステップをイメージしておけば、焦らず落ち着いて乗れます。
- STEP1後方ドアから乗る
- STEP2ICカード利用者は「乗車リーダー」にタッチ
現金の方は、整理券を必ず取る(ICカード利用者は不要)
- STEP3ICカード利用者は「乗車リーダー」にタッチ
- STEP1降りる1つ前の停留所で「降車ボタン」を押す
早めに押すのがポイント!
- STEP2前方ドアに移動する
- STEP3ICカードを「降車リーダー」にタッチ
現金の方は、整理券番号の運賃を確認して現金投入
まとめ
最初は戸惑ったかもしれませんが、山形のバスを使いこなすことで、日常の移動がより楽に、そして快適になります。
事前にしっかり準備し、慣れていくうちに、生活の一部として自然に利用できるようになるでしょう。
山形の素晴らしい景色を楽しみながら、バス移動を楽しんでくださいね!